詩人:大蛇
サラサラと時を運ぶ
腐り歪みかけた
過去に
未だに苦痛を虐げられる日々
どうしたらいい?
返ってくる言葉などあるわけないのに
自問自答の繰り返し
腹を這上がる虫達
が一斉に口から出ていくのを
ただ泣きながら水に流れて逝くのをみた。
苦しいなんて
言わない
苦しいなんて
言えない
当たり前のように自分が血生臭く腐っていく姿を毎日見送り
何事もないように笑うんだ。
おろしたての剃刀を手首に当てつけた今日の午後。
その時、沈んで消えて逝く砂時計をひっくり返した。
2005/12/04 (Sun)