詩人:どるとる
ここからでは遠くてまるで見えないあこがれだけを残したまま
夢は静かに幻になる
つかまえようとしたけどいつも逃げられて
安い努力に半端な頑張りで追いかける日々は辛すぎた
楽してばかりの僕には
遠すぎるあこがれ
離れて当然だね
静かに耳をすますと聞こえるんだ
ゆっくり目をとじると見えるんだ
あこがれのあの夢
素敵な素敵な未来
木の葉舞い散る
切ない 並木道
浮き沈み はげしい
心 ぶら下げ歩く
哀愁の日曜日
まるで全てのやる気が失われそうな
穏やかすぎる日曜日
あこがれていたものの少しだって近づけられなかった
似ても似つかない醜いばかりの未来に僕は立っているんだ
燃えきってはまた舞い戻る不死のあこがれだけを残したまま
この僕を 限りない切なさで満たして
まだ少し寒い
並木道へと風は吹く。