詩人:安曇
一人になりたいときは
いつも車も中にいた。
苦しくて、息もできないほど
苦しいとき。
もどかしくて、
貴方からの返事がくるのを待っているとき
一人で、涙するときも
いつも、車の中だった。
大雑把な性格が一目でわかるほど
車内はちらかっているけど、
ほのかに香る、芳香剤の匂いが
私の心を落ち着かせ
しーんとした、優しさに
ゆっくり我を思い出す。
泣いても、叫んでも
笑っても、歌っても
車は何も言わないけれど
いいよ、
もっと心をだせばいい。
なんて、笑ってくれてる気がするの。
苦しくても、悲しくても
潰れそうに落ち込んでしまったときも
次の日、
何もなかったように過ごせたのは
みんな、この車の中で吐き出せていたから
マイカー
ありがとね。