詩人:千波 一也
聞き耳を立てていた厳しい言葉の迫る気配に責める言葉の迫る気配に聞き耳を立てていた口裏を合わせていた障りのない言葉をえらび取り結論付けない言葉をえらび取り口裏を合わせていた成り行きを見守っていた勢いづいてやまぬ炎の勢いづいて鎮まる炎の成り行きを見守っていた私ならざる私になろうとしたのは事実でも、私はやはり私でいたかった誰にも聞かれない言葉ほど私に無慈悲なものはない独りになると、ひどく寒い