詩人:どるとる
春を待つつぼみのように
胸の中にずっと秘めてた思いはやっと港を出る
君へと向かってゆく
言葉は僕のうたれ弱い心をふるわすんだ
いつのまにか恋に落ちていた
恋をするために生まれたんじゃないけど
いつのまにか恋に生きていた
そして立ち止まる僕の心に咲いた恋の花
枯らさないように
君と二人で育ててゆく
この花は二人じゃないと育てられないから
ねえ ずっと育ててゆこうね
約束を交わそう
この花の名前は
僕が名づけよう
恋桜と
はじまりの季節
そのドアを
たたくような
新しい風のような
名前だよ
ほら
そのために
咲いたんだから
笑って
迎え入れてあげよう
この悲しくも素晴らしい世界に
天秤で重さを比べずともすべて愛して。