詩人:右色
君にとって空白こそが充実であるように僕にとって埋め尽すことが充実になるんだ真っ白な君の手帳と真っ黒な僕の手帳インクの分だけ重たい僕の手帳は持っているのが大変で軽すぎる君の手帳はなくしてしまう不安を抱えながら僕と君は同じ日付の上に立っている。どちらの手帳が幸せなのかはわからない。けれど。今この瞬間は笑おうじゃないか。幸せかどうかなんて、後から手帳に書き足せばいいのだから。