ホーム > 詩人の部屋 > アイカの部屋 > 壊れた夜 > 投票

アイカの部屋  〜 「壊れた夜」への投 票 〜

  • アイカさんの「壊れた夜」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[8075] 壊れた夜

詩人:アイカ

アンタを初めて
見たのは
古びた狭い箱の中
スポットライト
その真下だったね

嫉妬の混じった
愛情を押さえられずに

踊り狂う
愛すべき馬鹿供の
合間から

音を奏でる両手に
どうしても
触れたくて

足を
引っ張られながら
舞台に這い上がり

音痴な男の
マイクをひっ掴んで
ブーツで舞台の下へ
蹴り落とし

真っ直ぐ
目を見て
ピストルズを
歌った夜

私の声に
興奮覚めやらぬ顔で
近付いて
キスをして

音痴な男に
“お前クビっ♪“
可愛く言った。

箱の中は
衝撃事件に
ブーイングと
声援の嵐で
どっかでだれかが
殴り合い
どっかでだれかが
オモチャの銃で
人を撃ってた

私には
そんなもん
無関係

隣にアンタが居て
ライトと
汗で光る
左耳のピアスが
メマイのするほど
綺麗だった

それは
壊れた夜
アンタと初めて
出会った夜

2004/01/30 (Fri)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -