詩人:千波 一也
冷めたグラスなら白く、くもるすこしの間わたしの吐息ですこしの間白くくもるそこであなたを呼んでみたそこにはいないいるはずもないあなたの名前を呼んでみたグラスのなかにわたしの吐息とあなたの名前がひとつになっているみたいだけど白いくもりが消えたならなかったことになるはじめからなかったことだけどもう、どうしようもないくらいなかったことになる