詩人:壬治
恋でも愛でもかまわない
惚れた腫れたのくりかえし
この先にもまだ続く人生と運命
次こそはって思いながらも流される
あの日からずっと休みなく
走らせたまま柵の中
どこか遠い場所へ
溶けて消えてなくなった
とてもあっけない終わり
過去の上澄みだけ掬っても
自分以外に自分は語れない
気取った形や角ばる形
夜の星さえ凍えるよな台詞
その刺にやられて傷つく前に
ぼくはあなたを殺すかもしれない
きっとね自由になりたいって
純粋にそう思っていた
ただそれだけの日々
強くなりたいって気持ちが
体を追い越してしまった
ただそれだけの罪