詩人:右色
その雨は安易に傘を突き抜ける(まるでそれこそが正しい事であるかのように)それでも心臓は底抜けのグラスで降れども何も溜まることはなく(曇天)不意に目を思い出す視線はいつだって望んだものを見つけてくる(まるでそれだけが正しいかのように)うずくまる雨は降り続く止むまで待とうきっと明日には止むだろう(もう見たくないから目を閉じる)