詩人:虚空
風に運ばれてキンモクセイがほのかに香ったどこから来たのかと周りを見回しても見つけられない少し強い風が吹いた葉のこすれる音に空を見上げたそこにキンモクセイはいたこんなに大きな樹になるなんて知らなかった僕は自分の世界の狭さに少し笑った今まで僕の世界は目線の高さだったんだと初めて気付いたでも今は違うだって見上げた空はこんなに広く無限大だから