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[187778] 雨を待つ

詩人:たかし ふゆ

ビー玉が、狭い路地の裏を転がっていって
追い掛けた矢先、君に出会った
燻らせた煙草の煙が僕らを別つので
靴先でもみ消した
虹の到来と一緒に、良い香りが風に乗っていた

もしも世界が雨で溢れていたなら
僕はきっと、照れ臭そうに君に寄り添おうとしただろう
手のひら、二人分
人が誰かと繋がるには、それくらいが丁度良いんだ

なるかみの
すこしとよみて
さしくもり
あめもふらぬか
きみをとどめん


なんてな
なんてな

2015/03/10 (Tue)
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