詩人:カクレクマノミ
線は右上に伸びた
それは目にも留まらぬ速さで
それはすぐに届かなくなって
ゴールの存在はひと吹きで消え
正解の存在は心を包んで
染みたころには点のあと
行き止まり間近の線のあと
そこそこ進んで行き止まり
しょうがないからその場で足踏み
ここもいずれ通れるさ
待っていれば必ずね
過去と現在の線
相も変わらず真っ直ぐ
笑えない冗談
そんな言葉がお似合い
吐いた白い息も
吐いた言葉も
すべてが雪のせいであったら
すべてが僕のせいであったら
もっと線を引いてよ
狭い世界の端っこ