詩人:亜子
西日をのみこんだ2LDKの亜熱帯そこにふりつもる白い氷菓子空色のかき氷器にあなたは不透明な雲の塊をつめて安物のそれへ咀嚼するための力を与えては猛暑にすりへった知覚過敏な精神的な部分をあてがうように白いものをふらしてくきんとしみて現実がしびれるこの瞬間が私にはなにより心地いいホントにスキだねあなたは呆れるけど2LDKの亜熱帯そのようなあなたの氷菓子それこそに私はやっと帰りついたから