詩人:夢中人
静かな夜 6弦の楽器を手に沈静歌を語り往く其処に見えたのは穏やかな楽園耳を澄ませば重々しい響きが楽園を無に還した浮上し色褪せる光の玉は月夜に咲き誇る可憐な華僕は暗い個室の中で もう観ることの無い最後の景色を記憶に刻まず夢に消した夢は思い寄せる貴方と川の辺で愛を誓った偽りの心地よさに身を任せ 現実の裁断に辛く愛しくこの夜は再び訪れることはないこの華は再び咲くことはないこの夢は再び訪れることはない今日の刻に僕の心を分けておこう『月夜の華は乱れやすい』と…