詩人:甘味亭 真朱麻呂
ああ
ここまま僕らのすべてが終わっても
僕はまた始まりの駅のホームで君をずっと待ってるから
今度はきっと悲しまないで笑えるから
いつだって僕らは許しあいすぎた
犯した罪の傷口が心を突き破って
その傷みが僕を何度となく過ちに走らせた
楽しいことなんかひとつだってなかった
切り刻まれた思い出はつなげてももちろんもとには戻らないけど
それでもその傷みや哀しみを知ることで
二度と同じ過ちは犯さないから
だから少しは気楽だね
知ってきた傷みで失ってたやさしさに気づけたらいい
誰かを傷つけた言葉を罪だと思えればいい
何となくだけど解った気がした
くり返す日々の中でまた今日もなにかを忘れてる気がする
カーテンから漏れる朝陽がおしえてくれる
始まってそして終わっていくのさ
すべてはそんなふうにくりかえしていく
昨日の過ちはかき消せはしないけど
目の前に起こってしまうことだけは変えられる
気づいてはじめて悔やんでももうそれは過去に流れたのさ
ただその罪の足跡は一生ずっと自分の心に残る
だからこそ僕は僕の悪い部分に負けないために
自分自身と向き合うんだ
もしも
君がはじまりを拒むなら
それはそれで僕にとってのもう一つのプロローグ
でも僕は君を信じて待ち続ける
12の数字にふたつの針が重なりあうその時まで。