詩人:千波 一也
きみの王国には
ママとパパがいて
きみの法に翻弄されている
きみの王国には
どんなものでも住めるから
かえるもクマもお友だち
くるまも絵本もお友だち
きみの王国には
国境があって
日々それは拡大をみせるけれど
ほんのささいな失敗で
時々それは縮小もする
きみの王国には
いつか終わりが訪れて
きみの不在が日常になる
でも大丈夫
ママとパパが覚えておくから
きみの王国には
焦りや疲弊やため息が満ちても
それらを一瞬で吹き飛ばす
まぶしい笑顔が咲いている
2014/11/06 (Thu)