詩人:安曇
急に秋に染まっていく街
冷たくなった君の指先
君は隣で両手を擦りあわせて温かい息をはいて
寒がりな君に僕の温度わけてあげる
こっそり手を温めてるのはそのためなんだ
なんて、言いだせない
君の手まで後10センチ
ピンクの雲ゆれて
僕らを見守ってる
秋風よもっとふいて
寒いね。と笑いあえるのが細やかな僕の幸せ
ぴったりくっついて寒がりな君を温めてあげたい
全然温まらない君の指先
なのに
手袋を使わないのは何で?
なんてね。
期待しちゃってもいいのかな
君の手まで後5センチ
ピンクの雲ゆれて
僕らを見守ってる
秋風よもっとふいて
寒いね。と笑いあえるのが細やかな僕の幸せ
思い切って手を繋いでみました
冷たい指先が僕の右手の温度を下げる?
冷たくなっていく右手
ゆっくりゆっくり同じ温度
少し温かくなった秋の夕方