|
詩人:あいる
cheap cakes
自分で作りあげた
きれいな幻
その後に残るのは
保存の効かない感情
何をしても
物足りないんだろ
青春ってやつは
炭酸
一気飲みしたから
味もなんも
わかってないって
刺激を飲み干してむせてる
味を確かめたくて
何度でも手を伸ばすよ
そんなんの繰り返し
いつも理想の先には
現実が待っていて
後片付けに手をやくんだ
cheap cakes
自分で壊しにいった
きれいなガラクタ
その後に残るのは
保存の効かない感情
バースデイケーキも
暗い部屋のなか
炎を消すまでが楽しくて
そのあとのことなんか
何も考えちゃいないのさ
いつも食べきれなくて
えぐられたケーキが
責任とってよって泣いてる
僕らはきっと大人の意味も知らずに大人になるんだよ
見なかったことにして
俯いてケーキごみ箱に
投げ捨てた
cheap cakes
自分で作りあげた
きれいな幻
その後に残るのは
保存の効かない感情
忘れかけた頃にさ
君と灯したロウソクが
出てきたよ
君との幸せが
フラッシュバックして
僕は胸が苦しくてむせてる
cheap cakes
自分で作りあげた
きれいな幻
その中に灯るのは
いつだって君の横顔