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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 「想いを胸に」への投 票 〜

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[107416] 想いを胸に

詩人:甘味亭 真朱麻呂


転がってつまずいて僕はやっとここまで来れたのさ
傷ついて泣き崩れて
誰もが苦労を重ねて来るんだよ

ふさぎ込んでいる僕は
いったい何を信じればいいのか
わからない迷路の中で
さまようように光を探し求める

届くはずのない祈り
何度も何度も声にして叫ぶけど
無意味に途切れたよ
歩き疲れたようにうなだれて
吐き出されるのは溜息ばかりさ

知りたいのは答なのさ
そこに行き着く中身などもはや過ぎたこと
そう呟く僕の声は自分でさえ悲しくなるほどふるえていた

長く静かな眠りから覚めた僕は
きっと何かに気づく
頑張った分だけむくわれる世界なら
その人の頑張りがほんのわずかでも足りなければ
追い求める夢は永遠につかめないのか

涼しい日陰ばかりにいては干からびてしまうだけだろう
だから走り出したばかりの今は暑ささえがまんして
『強くなれよ』とめぐり会う誰もが何気ないように言っている

背中合わせの見えない君と僕の明日
もう二度とすれ違うことのない別々の道
僕は歩いていくのさ
独り歩いていくのさ

あの日と変わらない想いを胸に。

2007/08/16 (Thu)
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