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[48627] 欠月夜〜ミチヌオモヒ〜

詩人:チェシャ猫

飾らない言葉を幾度重ねればいい?
手を広げて堕ちていった拭いきれぬ痕に
今も心は囚われたまま・・・


滑らかな夜を滑り降りてゆく
零れ止まぬ吐息の果てで
また一つ切り離した
朧げに揺れる小さな影を


厚き雲間より渡らふ月の
欠けた残円に何を描く?
一所に距離を保てぬとは知りつつも
見えぬ先を求めてる・・・


月の欠片高く舞うのなら
せめて触れられはせぬ程遠く
端から望みも湧かぬなら
いっそこの身を深く沈めて・・・


決して満ちぬと知っている
まだ揺れ残る二つの影よ・・・・・

2005/09/16 (Fri)
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