詩人:詩奈
一人歩くいつもの道は妙に切なくてまるで目の前にいるみたいに彼の握る手の強さが彼の香水と本当は嫌いな煙草の苦さが混ざった匂いが彼の目が鼻が口がどんなかが全てはっきりと思い出せるのに今私はただ一人でどうしようもなく愛おしくてこの切なくて苦しくてだけど出てくる涙の熱さをどう言葉にしたらいいかわからない一人歩くいつもの道は妙に切なくてただ私は子供みたいに彼に抱きしめて笑いかけてほしいだけそれだけなんだと思う