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詩人:黒夢
運命なんてあったら素敵じゃないか。
皮肉る様に、言ってみる。
偶然とは何てありがたいのだろう。
嘲笑と共に、吐き捨てる。
信じちゃいないさ。頼る気もないよ。
運命だって、偶然だって
いつだって僕を翻弄するだけ。
それでも、それでも僕は。
運命だって知っているし
偶然にだって遭遇している。
運命は僕が温かな手に触れられない事。
偶然はその温もりを再び見つけられたこと。
要は
僕が認識を改められるかどうか。
信じる要素なんか思い出せばいくらでもある。
ただ、認めたくないと思っているだけで。
信じたくないだけで
本当は
『運命』も『偶然』も
僕は手にしている。