詩人:是清。
ばら撒いた、過去を感熱紙に焼き付けた冊子
要らない輪、散乱する不快な枯葉、形作る輪
此の咽喉の飢えは四十九度、此の残暑のせいでない
此の琴の震えは二十四時間、此の万障の性ではない
白く重ねると黒くなる正
苦楽重ねると白くなる生
温情も今生の今此の時に左様ならした
従順な照準だけを選択して生き往けよ
整頓されていない混沌気後れから昨日の道遺棄行けよ
狡賢く抜けたすべてアリバイ工作
四十九度嗚呼、
あの残暑にやられたと言い訳して果てろ
四十九度嗚呼、
あの熱にやられてわたくしは逆に正方形、
其れで有るけれども規模を逸した大器で
四十九度の大氣嗚呼、
滑り落ちて何もかもぶち破ってきてしまう
わたくしは大きな鰐
相当数の生贄で晩餐
もう一度四十九度嗚呼、
大きな口でにやり、
陰湿に快活に爽やかに、
四十九度の大氣嗚呼、
笑って魅せるだろう。