|
詩人:チェシャ猫
抱きしめられなかった
綻び崩れてしまいそうなこの心を
繋いでくれた祈りさえも・・・
錆付いたその腕に満ち足りなかったものは何か
自ら負ったしがらみに囚われたまま
区切られた空に焦がれてる
目を向けぬままに告げた終わり・・・
失くして残ったこの涙を・・・
遠ざかるほどに溢れてくるこの想いは
もう叶わぬと知っていても
艶やかに彩は舞い続ける
狂い咲いた罪に飾られるように
途切れた誓いに色は褪せ
痛みだけが寄り添ってゆく・・・。。
「自分だけは一人で生きていけると思っていた。
その小さな手を握るのがこの手で無くなった今 初めて独りが怖いよ・・・」
償いきれぬこの過ちが
罰を折り重ねて消えるのならば・・・
もう一度その弱さに
触れることが出来るのならば・・・
歪んだ世界さえもう怖れはしない
例え儚さに抱かれこの身を失くしたとしても
艶やかに香は揺られ続ける
乱れ咲いた痛みを弄ぶように
織り綴られた祈りに導かれ
記憶だけが寄り添ってゆく・・・
艶やかに君は舞い続ける
繰り返した罪を慰めるように・・・・・・・・