詩人:ぺこベット
きっとこれからも彼が、
私を見ることはない。
そんなことわかってる。
でも彼の笑顔を見る度に
どうしようもなく騒ぐ胸を
抑えることはできなくて、
胸の鼓動に押し潰されそうになる。
(出会ってなかったら)
そんなこと思っても仕方ない
なんてことはわかってるよ。
でも、そう思ってないと
救われない、私が。
きっとこれからもあの唇は、
あの子の名前を呼ぶために動く。
私以外の誰かと幸せになるために、
あなたは生まれてきたんだろう。
きっとそんなこともう
最初からわかっていた。
望まない恋なら
最初からしなきゃいいなんて、
そんなこと人事だから
言えるんじゃないか。
すきになってくれるから
すきになったんじゃない。
どうしようもない恋だと最初から
あきらめていたわけでもない。
ふとした瞬間に彼の隣に
ずっといたいと思ってしまった。
そう思ったらもうだめだった。
(恋とは、きっとそうゆうもの)