詩人:キンセンカ
月日が経つというのは恐ろしいもので。
昨日、見えなかった景色が
今日、いつの間にか見える様になっていて。
昨日、遠くで見ていたアナタの背中が
今日、歩幅を合わせて一緒に歩いている。
昨日、笑顔だったあの子は
今日、涙でハンカチを濡らしていた。
昨日、掛け替えのないモノで心が満たされて
今日、愛するモノが永遠に旅立った。
嗚呼…いつから私は成長したのでしょう。
失う恐さを。
与えられる喜びを。
衝突した時の怒りを。
夜にフと感じる哀しさを。
傍に居る仲間と夢を追える楽しみを。
伝えたい事が沢山あるのです。
けれど今は言葉というカタチにする事ができません。
それはきっと、明日の私にしか分からない事だからなのでしょう。
今日は快晴。
淡いピンクと紫の花に心を踊らせて。
夜、高く上る月の光に魅力されました。
2010.9/22 作