詩人:ナナエ
なんでかな
久しぶりに聞きたくなった君の声
鳴らない電話はホコリをかぶって
電源が切れていた
久しぶりに電源を入れると
君と交わした瞬間が輝いていた
この時はじめて
大切な人を無くしたんだと思った
自分勝手に生きること
それが格好良いと思っていた僕
そんな勝手のおかげで
君から離れたことを後悔する
考えたのは僕の気持ちだけ
その時僕は君の気持ちを
考えてはいなかったと今ならわかる
ホコリをかぶったケータイは
部屋の隅で
まるで君のようにひとり泣いていた
2013/01/05 (Sat)