なんでかな久しぶりに聞きたくなった君の声鳴らない電話はホコリをかぶって電源が切れていた久しぶりに電源を入れると君と交わした瞬間が輝いていたこの時はじめて大切な人を無くしたんだと思った自分勝手に生きることそれが格好良いと思っていた僕そんな勝手のおかげで君から離れたことを後悔する考えたのは僕の気持ちだけその時僕は君の気持ちを考えてはいなかったと今ならわかるホコリをかぶったケータイは部屋の隅でまるで君のようにひとり泣いていた
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