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ナナエの部屋


[14] ホコリ
詩人:ナナエ [投票][得票][編集]

なんでかな
久しぶりに聞きたくなった君の声

鳴らない電話はホコリをかぶって
電源が切れていた

久しぶりに電源を入れると
君と交わした瞬間が輝いていた

この時はじめて
大切な人を無くしたんだと思った

自分勝手に生きること
それが格好良いと思っていた僕

そんな勝手のおかげで
君から離れたことを後悔する

考えたのは僕の気持ちだけ
その時僕は君の気持ちを
考えてはいなかったと今ならわかる


ホコリをかぶったケータイは
部屋の隅で
まるで君のようにひとり泣いていた

2013/01/05 (Sat)

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