詩人:紀帆
なんでだろーねと呟いた貴女
真夏の気怠い熱風に煽られて
同じ時代に生まれられなかったことだけを
呪うよ
同じ時代でないことが
どれほどのことか理解は出来てないけど
貴女はいつもそうやって
見透かしたように僕を子供扱いする
タバコだって吸ってる
酒だって少しくらい飲めるよ
セックスだってもう
貴女はもう全部わかってた
僕の気持ちがその内離れることも
それでも今一番貴女に惹かれていることも
いくつも離れた時間が
どうしても邪魔で
それに囚われてる貴女にも苛立った
大きな瞳と
赤いペディキュアが不似合いな
僕の先生