詩人:葉月
あなたしか見えない
アナタしか見えない
時間は無情にも流れゆき
あなたとの記憶薄れゆく
ハズだったのに
沢山のヒトと出会い
沢山のヒトを忘れていった
なのに
なのに
あなたの名前だけが
はっきりと映し出されて
誰かに
あなたでない誰かに
甘い言葉囁かれても
強く強く抱き締められても
応えられないのは
心があなたを求めてるから?
悲しい時肩を抱いてくれたり
そっと涙を拭ってくれたり
そんな優しい思い出なんかない
なのに今でも忘れられない
あなたの強い眼差し 匂い 温もり
全部 ぜんぶ瞼に焼き付けられて
もう消える気配すらないよ
理由なんて判らない
理由なんてないのかもしれない
唯
ただあなたを
あなただけを
愛してしまったのかもしれない