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[13748] 乳白色の硝子の向こうに

詩人:mikoto


乳白色の硝子の向こうに
いったい、何が見えるのだろう?
閉ざされた扉の向こうに
いったい、何があるのだろう?

今、立ち止まる訳にはいかない。
動き始めてしまったから。
たった一枚の薄い硝子を
砕くこともできずに、ただ叩くだけ。
あきらめてしまうことさえ
出来ないままで、ただ叩くだけ。

何かが、少しづつ形をかえるのが
とてもうれしくて。
誰かの、あきらめの声を聴くのが
ひどくせつなくて。

今という時代を
この硝子の向こうに観る人が
どれだけいるというのだろう?

乳白色の硝子の向こうに
いったい、何が見えるのだろう?
閉ざされた扉の向こうに
いったい、何があるのだろう?

2004/06/14 (Mon)
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