詩人:安曇
桃色アイスを一口
あまーい顔をした君を
ちらっと横目で見て
にやつく顔を必死に堪えてたんだ
寒い冬に食べるアイス
いつもの公園
二人のブランコ
震えながら食べてる僕ら
これがいいんだよ。
と君は言う
笑いながら僕らは
最後までアイスを食べる
本当は夏に食べたかった
君と二人でこんな風に
だけど
夏まで待てないからさ
今度の夏には君はいない
夢を追ってきらめく街に
公園なんて見えなくなってしまう
頑張れ
と背中を押したのは僕だけど
今も君の心変わり期待してしまうんだ
忘れてほしくないから二人して
季節はずれのアイスを頬張る
桃色アイス最後の一口
悲しい顔をした君を
ちらっと横目で見て
涙溢れそうになったのを必死に堪えてたんだ