詩人:甘味亭 真朱麻呂
君は来ない
空が朱に染まっても
君がいない
空が闇にのまれても
誰も信じない
君すら僕から奪った運命は尚更
神を信じない
姿さえ現さない臆病者の傍観者
季節が変わるように世界は今確かに変わりゆく
置き去りにした思いを運び届けるのは己だけさ
ヴァイオレットは君に答えるだろう
生きてきたこともそれ程には無意味じゃないと
ヴァイオレットは君に微笑むだろう
生きていくだけならそれ程難しいことでないと
だから
僕も答える
君というヴァイオレットの生花の一輪へ
そして
思いの全て
君に伝えるそれまでは僕は君1人だけの孤独であり続けると誓おう
この孤独が愛すべき孤独だということも
わかっているから
だからこそ僕はここに誓おう。