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詩人:未知
じぶんを騙してジブンに裏切られ
じぶんで傷つけジブンは癒さず
じぶんを殺せばジブンが死ぬだけ
どうして生まれたのか
なぜここにいるのか
なんのために生きてゆくのか
意味もなくわけもなく
それとなくまた紡ぎだす
怖がってばかりじゃ進めない
分かりきっていたこと
けれどずっと「無いこと」にしていた
「誰かのせい」じゃもう片付かない
絶望よりも希望がいい
世界が笑うよりも先に微笑んで
目が覚めたなら真っ先に
空の色を確認しようか
真実よりもいまはただ
信じられるものを見つけたい
願うばかりで臆病な日常を
変えるためのこの布石
素直なこころで感じるために
転がるように前にのめって
いま十字架にキスするみたいに
手に届くだけの未来に触れたい
忘れ去られた運命をたどって