詩人:猫の影
何百回も公演してそれなりの客入り 売上上々客達も他に見るものもないからと暇つぶし程度にご入場主人公の彼はといえばあいも変わらず拳を掲げるけれどもうそこに始めのような輝きはなくてひびいてるのは彼の虚しいほど誇らしげなハリボテの台詞と観客のいびきだけ観客達が飽き始めれば よそよそしく起きるハプニングサプライズだけでつなぐ人気の糸と虚しい幕間 金で起こすぜ ファニーな奇跡…最前列の男が言った、「別の劇でも見に行くか。」