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[156510] コバルトセンチメンタル

詩人:どるとる


コバルトブルーに輝く海のような
夜空がこの僕に届ける胸を焦がす切なさ

ひどく安い言葉さ
つまりはセンチメンタルさ

さあ 船を漕げ
まだ先は長いぞ
こんなところで
四苦八苦してたら
未来は暗いぞ

答は今 暗闇の中
真実を見透かすべき探偵みたいに僕は悩み込む

コバルト色した
鮮やかな切なさ
広がる味わい
それはまるでブラックコーヒーのよう

涙の川を不器用ながらも泳ぐ君の姿にもらい泣き

背の高いポールの後ろで涙をぬぐう君の抱えた悲しみを
どのくらい僕はわかってるだろう
そしてどのくらい僕は君を慰めてあげられるかな

たまらず出た言葉は
無惨にも夜に溶けてく

コバルト色した
悲しみが
切なさをリードに繋ぎ散歩させてる光景に 僕は涙するのだ

日常の中のほんのささやかな擦り傷のような亀裂が見えたら
我慢せず 泣きなさい。

2010/05/28 (Fri)
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