詩人:さみだれ
魂が黄金の海原に流され二度と帰らなくなった心は鉛色の谷を見下ろし砂漠の風に背を押されんとしているコムメルシは町の方に私は居心地が悪いのだろうあなたはランタンを手に天使を迎えた誰も欲することのない骸そのそばで夢を見ながらに体は錆びたように動かず赤茶色の古びた涙を流すどれだけの幸せをもってしてもあなたを笑わせることはできないのだ、私は愛はあるのだろうか見違えるほどに崩れ去った心はまだ覚えているのだろうか