詩人:どるとる
終わりの時が来たようだね
何をしても免れない現実が僕に覆い被さる
むだにあざやかな記憶だけ残したままで
君の「さよなら」の言葉がいつまでも胸の中ひびいてる
君のさよならは涙混じりのさよならだったから
物語のラストに降る雨
ずぶ濡れの僕
つぼみのようにかたく閉じたまぶた
僕は今君にふられた
つぼみのままの恋が咲くこともないまま
今 終わりを迎えた
ほら 君はもういない
背中すら見えないよ
ただ僕は雨に濡れながら 立ち尽くす夜さ
小さな灯りに照らされて。
2010/06/06 (Sun)