詩人:甘味亭 真朱麻呂
いつかの帰り道
二人手を繋ぎながら
明日のことなどを話しながら帰る
話す内容などは作り話でもよかった
君とこうして並んで歩けるだけでも信じられないのに
さりげなく繋いだ手は冬の冷たさをそっと僕に教えてくれた
上り坂 下り坂
まるで人生を思わせるような坂道を二人歩いてる
この先君といられるのかな
そんな不安がどこからか沸き上がってきた
サヨナラはいつも突然に訪れて
人を孤独にしてしまうから
夕暮れがいつもの空を橙に染めている
君の影を伸ばすよ
ひとりぼっちじゃないんだと
思うたび
君を感じるたび思うことは
まだまだ知らないままでもいいと思うんだ
いつかの帰り道
いつかは帰る道
いつぞやの別れ道。