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[174352] 犬とボール

詩人:遥 カズナ

















ボールを投げ
犬がそれを拾いにゆく
なんでもない
すべすべとしたボールを
投げてやる

肉に血をかよわせ
尻尾に衝動をばたつかせた風が
勝手に誰かが自分の為に探してきた呼吸の理由みたいに
体の中と外の世界をゆきかい 何かを分からせようとしているとしか思えない

そんな思惑なんていらないはずの犬が ボールをくわえて戻ってくる
また僕に
ボールを投げさせようとして















2012/02/25 (Sat)
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