詩人:孤 花
君は卒業した君が壇上に上がる三歩の音に耳を傾け卒業証書を受け取る姿を瞳に納めたもっとゆっくり歩いてよ全く特別なことは起こらなかった面白いくらいに淡々とした儀式はつまらなかったそして君は卒業した私もまた卒業した心の準備は十分の二倍くらいにしてたから寂しさの涙は出さなかった心残りは笑顔で散らした写真の中の私はしっかりピースを出しているだから大丈夫君は知らないけれど私の想いは君の机の上に置いてきた。