詩人:ハト
大雑把に縫い付けられた二枚の布切れ片方は七宝柄が美しく片方は目が痛くなるような朱色不規則に出ては引っ込む黒い糸赤い糸なら良かったのにと手に取って眺めてみる仮縫いだからいいと言って君の手が引っ張ったら大雑把に縫い付けられた二枚の布切れ片方は君の手に片方は私の手に黒い糸を引きながら分かれた赤い糸なら良かったのにと残念になる