ホーム > 詩人の部屋 > 都onnet唐フ部屋 > うでまくら > 投票

都onnet唐フ部屋  〜 「うでまくら」への投 票 〜

  • 都onnetさんの「うでまくら」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[6508] うでまくら

詩人:都onnet

久しぶりに会った彼女は 少し塞ぎ込みがちな姿勢で 上目使いで俺を見て

「…今夜、泊まっていっていい?…」

俺は断る理由も思い浮かばないまま 「ああ」 そう言うしか なかった


何 話すでも無く 時間だけが過ぎ 眠りを二人につれてくる

いつも通り?に 俺は寝具を二人分 並べて用意した

床についた二人
やはり何 話すでも無く 俺はうとうとしかけてた 不意に君が

「そっちの布団に行っていい?」

俺は何も言わずに彼女側の布団の端を空けた

そーっと 彼女は俺の傍に寄り添って
何故か
何故か 俺は自然に彼女の頭の下に うでまくらをした


やっぱり 何 話すでも無く 時間だけ過ぎていく

腕もしびれ始めたころ しびれた腕に 冷たい何かを感じた

君が泣いていた
声も出さずに

泣いている理由が知りたかったが 聞かなかった こんな時に限って 優しい言葉の一つもかけられない俺は ただ
うでまくら をしてやるだけしか できなかった


うとうと眠りかけて はずれかけた うでまくら

君を起こさないように 俺は 君の頭を引き寄せて
また

うでまくら

2003/12/08 (Mon)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -