詩人:花房優希
君のひとことで、私はこんなにも嬉しくなれる
そんな君はまるで魔法使い
私だけの魔法使い
今度は何の魔法をかけてくれますか?
貴方の手の中でだけ
私は輝けるの
12時までの魔法じゃないから
貴方がいる限り、ずっと解けないよ
なんて素敵
ねえ、王子様じゃなくても良いよ
私が物語のお姫様でなくても良いよ
貴方だけの、お姫様
その魔法で王子様になんか渡さないで
ずっと貴方の傍にいたいから
ずる賢いトコロも大好きなのよ
そんな私はもっと酷いオンナ
本物のお姫様のように可憐でもないけれど
意地悪な継母役なのかも知れないけれど
それでも
そこに、私のストーリーがあるのなら
そこに、君の姿があるのなら
私はいつだって無敵で素敵になれるから
私をこんなに狂わすのは、君の魔法
意地悪で愛しい愚かな魔法
本当はね
そんな魔法がなくても、ずっと貴方が好きだったのよ
ねえ、私をずっとその腕の中に抱いていてね
ずっと離さないでいてね
2人だけの幸せを、どうか誰も壊さないで。