トケルネコの部屋
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[149532] 散カケル空
詩人:トケルネコ
透明な海に沈んで
深海の底から見上げては
手が届くようで届かない
綺羅綺羅とまばたく空
淡い音色の波に包まり
魚と鳥が楽し気に交差する
あれは、水と光の燦乱する空
このまま上へ上へと泳いでいったら
スっと放たれそうな
残酷な空
それは新しい影纏い 櫂のない難破船を焼き尽くし
透明な朝に届く手紙
ゆっくりと手をかざし 欠けた爪のばし
触れたら散らばる
少年の空
2009/12/15 (Tue)
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詩人の部屋 -