詩人:orangest
冷たい風がこの街に
冬の訪れを告げたのか
鳴り響く楽しげなメロディー
君の元へも届いていますか
一人ただ立ち尽くす
僕の目の前を何人もが
幾度となく足早に
駆け抜けていった
凍える手をかざして
現れた君を僕は誰よりも
穏やかに見つめていた
そして頬に暖かな
キスをした
悲しい出来事ばかりが
溢れているこんな時代にも
希望が満ちていることを
教えてくれた人
捨ててしまいたい過去を
全て忘れられたらいいのに
癒されぬ傷を抱えながら
涙している夜もあるけれど
信じるべき者
守るべき者のため
変わっていく何かを確かに
ここに感じていたから
大空に光り輝く星たちが
白い妖精となって
舞い降りるとき
君のことをもっと
大事になるんだろう
これから僕達がどんな
物語を歩んでいくんだと
してもきっと君となら
笑っていられるように