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[80480] 生・作・溜。

詩人:まとりょ〜鹿

空は確かに蒼かった。

民は平和を歌い
より優れた暮らしを求めた。

いずれ民は分散した。
よりよい団体をと
土地に見えない線を引いた。

民は競い合うように
生活を豊かにする術を沢山排出した。

民が造り上げた
溢れた物たちは行き場を無くした。

溢れた物たちは
『不要品』と呼ばれ、沢山排出された。

飽和が連鎖のように
各地に散らばった民達の常識になった。
民は笑っていた。

しかし民同士の競争から産まれた
新しくないと満たされない感情が
益々不要品を生み出した。

そして21世紀…
空は灰色に染まっていた。


poem2021

2006/07/10 (Mon)
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