詩人:壬治
あんまりだよ
とてもとても痛いんだ
あのときその芽を摘まなかったのを後悔している?
今更嫌いとはいわないで
置いてかないでくれ
孤独と知りながら
期待させる君
なんて酷な時間なのか
無知な自分と無力な現在
嘆いてばかりの今は疼いても
少しずつほんの少しずつ
生きる理由になっていたはずだった
あのときつぼみを約束した君が
開花した途端
そっぽを向いたのは偶然なのか
あんまりだよ
目も合わさずに
ここで終わるのは恋か人生
それとなくただ漂う時間
これからの結末なんてきっと
誰にもひとつも分からない