詩人:剛田奇作
怖い夢で起きたけど、恋人のベッドは冷たくてバニラアイスが食べたくなる午前2時パキラの寝息換気扇の下で タバコを吸っている恋人の気配 秒針が暗闇に戸惑うキッチン漂うのは、彼とまばたき 少し遅い、耳鳴り 嘘つきの、デシャヴ加湿器の傍のオレンジただ、色を確認したいだけで、手を延ばしたらチェック・メイトセブンスターの煙りにまかれフル・ムーンは角を無くしたムスクの香には騙されず秒針は、気まぐれに進む